●長周期地震の揺れに対応し、微振動も抑制します。
住友ゴムの制振ダンパーは、周波数依存性が小さく、遠隔地地震から発生する微振動も抑制しますので、高層建築物の長周期地震動対策に有効です。
住友ゴムの制振ダンパーの主な特長
● 微振動(少ない変形)からエネルギーを吸収するため、風揺れにも効果を発揮します。
● 高減衰ゴムの硬度を高めることで、装置のコンパクト化を実現しました。
● ダンパーの数量やユニットの形状で減衰性能の調節が可能。新築から既存ビルの補強まで幅広く対応します。
●温度依存性が低く、減衰力の経年変化がほとんどないため、優れた耐久性を実現します。
● 高減衰ゴムと鋼材のみのシンプルな構成で、品質の安定性に優れた製品です。
●震源から離れた地域の高層建築物での被害も懸念されています。
長周期地震波は、周期2~20秒くらいのたいへん長くゆっくりとした揺れを伴い8~10分ほど続くことがあります。そうとう遠方まで減衰することなく伝わり、震源から数百キロ離れた地域に揺れが現れる場合があります。
長周期地震波による全国各地の被害
● 東京の高層ビルのエレベーターの管制ケーブルが切断(1983年日本海中部地震)
● 震源から300キロ離れた新潟で、石油タンクに液面揺動が起こり石油が溢れ出る(1983年日本海中部地震)
● 大阪市の高層ビルで、長周期地震動の揺れが初めてデータとして観測(1995年兵庫県南部地震)
● 震源から230キロ離れた苫小牧で、石油タンク火災(2003年十勝沖地震)