鋼板と高減衰ゴムの接合に「加硫接着」を採用。
ゴムと相性の良い接着剤と鋼板に相性の良い2種類の接着剤を用いた2層構造で、化学反応によって強固な接着を実現します。また、加熱による促進劣化試験では、60年経過しても性能がほとんど変わらず効果を発揮することを確認しています。
初期剛性は一般的なゴムの50倍。
住友ゴム独自の「高減衰ゴム」。
住友ゴムの「高減衰ゴム」は高い初期剛性と減衰性能を併せ持ち、微振動から効果を発揮するゴムです。『GRAST』は大地震や余震はもちろん日常的な風揺れ等による微振動や長周期地震動にも効果があり、ビルのさまざまな揺れの問題を解決します。
微振動から効果を発揮する
ビル用ダンパーを実現。
シンプルなダンパー構成でガタつきがなく、「高減衰ゴム」の性能を効果的に引き出す構造なので微振動にも非常に有効です。超高層建築のみならず、中小規模建築や既存ビルのリフォームにも、幅広く対応できます。
低価格化を実現。
高剛性の「高減衰ゴム」は、ダンパーをコンパクト化し、1基あたりのコスト削減を実現。さらに、設計目標に合わせた細やかな減衰性能の調整が可能なため、制振装置にかける費用を従来の粘性系のダンパーよりも約20%※2削減できます。また、繰り返し耐久性や経年による性能安定性が優れているためメンテナンスが不要です。
公的機関による
建築技術性能証明を取得。
住友ゴムではダンパーの種々の性能について実大試験により確認し、併せて、ダンパーを設置した建物の地震時における応答解析ができるよう、高精度のモデル化を行いました。ダンパーを複数の要素の集合体として捉えることにより、単一の要素のみによるモデル化に比べ、格段に解析精度が向上しています。2012年3月にはダンパーの性能、モデル化について建築技術性能証明を取得しました。