素材

ゴムの進化形「高減衰ゴム」

高減衰ゴム

本来のゴムの持つ優れた減衰性能や、温度依存性の少なさなどの特質を知り尽くした住友ゴムが、最新のラバーテクノロジーとの融合により開発した新素材が「高減衰ゴム」です。住友ゴムの独自の配合技術は、ゴム素材の可能性を、余すところなく発揮することを可能にしました。

一般ゴムと高減衰ゴムの変形による運動エネルギーの吸収・発散イメージ

一般ゴムと高減衰ゴムの変形による運動エネルギーの吸収・発散イメージ

レース用タイヤの開発から始まった、先進的な制振デバイス「高減衰ゴム」。

住友ゴムで長年培ってきたレース用タイヤの開発技術を応用して生まれたのが「高減衰ゴム」です。その一番の特徴は、適用範囲の広さ。現在、ビルをはじめ戸建住宅や橋梁、業務用IT機器まで、幅広い分野で実用化されています。

振動を熱に変えて揺れを抑える、住友ゴムの『GRAST』。

「高減衰ゴム」は、振動エネルギーを瞬時に熱エネルギーに変換する特殊なゴムです。住友ゴムの独自技術『GRAST』は、この性質を活かして建物のさまざまな揺れを小さくし、また揺れている時間そのものも短くする技術です。

繰り返し、何度も襲ってくる余震対策にも有効。

「繰り返し、何度も使用できる」これはゴムの最大の特徴です。『GRAST』を用いたビル用ダンパーはこの性質を活かして、繰り返し襲う余震に対しても高い制振性能を発揮します。

エネルギー吸収実験

エネルギー吸収実験

振動停止後に温度を測定。高減衰ゴムでは、運動エネルギーを、熱エネルギーに変換し、吸収していることが分かります。

ゴムサイズ:直径80mm、厚さ40mm 測定条件:0.5Hz/20℃/±20mm
※放熱時においても、発火温度までには達しません。

風揺れ、交通振動にも効果を発揮。

「小振幅から高いエネルギー吸収性能をもつ」ことが「高減衰ゴム」の特徴の一つです。この性質から、ケーブルの揺れを抑える「橋梁ケーブル用ダンパー」では高い実績があり、風揺れや交通振動抑制にも「高減衰ゴム」が効果的であると実証されています。

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